事例 東洋ガラス健康保険組合様 被扶養者向け特定保健指導への新たな挑戦

1888年、ガラス容器メーカーとして誕生して以来、多様化するニーズに対応した製品づくりを行っている東洋ガラス株式会社。同社は、「働きやすい職場づくりと社員の心身の健康づくりが、企業の継続的発展の基盤である」との考えのもと、健康経営の実践に取り組んでいます。

同社の従業員およびその家族の健康をサポートしている東洋ガラス健康保険組合は、これまでシフト制の工場勤務者が多いという特性から、男性従業員を中心に特定保健指導を実施してきました。2020年度から、ON DIARYを活用し、女性従業員や被扶養者の実施促進に取り組んでいます。

ON DIARYを導入した理由やその成果について、同健康保険組合の清水俊博さんにお話をうかがいました。

ON DIARYを検討した背景を教えてください。

これまで、事業所に管理栄養士さんが派遣されて面談をするかたちで特定保健指導を行っていました。面談で業務から抜けるのが周りにわかってしまうため、女性に受けてもらいづらいという課題がありました。また、被扶養者には事業所まで足を運んでもらうことがハードルになっていました。

そのため、女性や被扶養者には行ってきませんでしたが、実施率を上げるためには女性や被扶養者にも指導を受けてもらうことが必要だと考えていました。

できるだけ手間がかからず、プライバシーを守れる方法はないかと探しているなかで、ON DIARYを知りました。

ON DIARY導入の決め手はなんでしたか?

一番の決め手は、指導対象者が直接管理栄養士さんに会わなくても、オンラインでのやりとりで進められることです。

導入前に画面を見せてもらったところ、すっきりとしていて見やすく、操作も簡単そうだったので続けやすいだろうと考えました。

実施にあたって不安な点はありませんでしたか?

新しい取り組みをすることで、これまで声を掛けていなかった人たちが指導を受けるのだろうかという不安がありました。

これまで積極的に指導を受ける人はおらず、事業所ごとに人数を決めて指名して受けてもらうかたちでしたが、ジ・アイの方から「会社のサポートでダイエットに取り組みませんか?」と声を掛けてみることを勧められ、新しいアプローチの視点を得られました。

 

今回の取り組みによる結果はいかがですか?

16名に声を掛けて、4名が参加しました。もう少し参加してくれるかと思っていましたが、4名全員が減量に成功しているので、成果を出せて安心しました。

今後、この成果をアピールすれば、もう少し多くの人に受けてもらえるのではないかと思います。

受けた人に話を聞くと、管理栄養士さんが丁寧に励ましてくださったり、無理のない目標を立ててくださったりと指導がよかったようです。私も報告を受けるためにお会いしましたが、とても丁寧に説明していただきました。

今後の展望について教えてください。

成果が出ているので、今後はもっと多くの従業員にON DIARYを使った指導を受けてもらうことを検討しています。女性や被扶養者に限らず、営業職の従業員など決まった日時での面談が難しい人は、ON DIARYを使うとよいのではないかと考えています。

当社ではこれまで特定保健指導の対象者且つメタボリックシンドロームに絞って指導を実施していましたが、来年度からは特定保健指導対象者には実施していく予定です。

同業種の方々におススメするとしたらどのようなポイントがありますか?

スマホで簡単にできるため、忙しい人もスムーズに始められ、指導を受けるのに手間がかからないことが魅力です。

今までの指導では、離脱する人も1割程度いたのですが、今回ON DIARYを使った人は全員完了できました。継続できたのは、目標を適切に立ててもらい、丁寧にサポートしてもらえたからだと思います。

アプリの手軽さと、その先にいる管理栄養士さんの指導力があってこそ、モチベーションが続くのでしょう。